データの消去
データの消去では、Contaoのコンテンツ管理に関連するデータ、検索エンジンのデータ、キャッシュ、スタイルシートの再作成、ニュースフィードやサイトマップのxmlファイルの再作成を行えます。

データ消去の対象
データ消去の対象となる項目は、Contaoが使用しているデータベースの生のテーブル名があれば、それなりの名前で表示されているものもあります。
「データを消去」のボタンをクリックすると、選択した項目のデータの消去処理が実行されます。
tl_undo
tl_undoは、バックエンドの「ユーザー機能(ファンクション)」のグループにある「復元(元に戻す)」が使用する、削除した項目の情報を保持しているテーブルです。このテーブルの内容を消去すると、復元する項目がなくなるわけです。
tl_undoのテーブルが肥大したり、削除した項目を完全に削除したい場合に指定します。
tl_version
Contaoが管理しているオブジェクトには、バージョン管理が可能なものがあります。Contaoのコアの部分では以下が該当します。
- コンテンツ関係
- アーティクル
- コンテンツ要素
- フォーム
- フォームのフィールド
- レイアウト関係
- テーマ
- スタイルシート
- スタイルシートの書式定義
- フロントエンドモジュール
- ページレイアウト
- ページ
- アカウント関係
- メンバー
- メンバーグループ
- ユーザー
- ユーザーグループ
これらのバージョン情報をテーブルtl_versionが保持しています。
tl_versionのデータを消去すると、過去のバージョンの情報がすべて削除されます。
tl_searchとtl_search_index
system/html
system/htmlには画像のサムネイル等が置かれます。
ファイルマネージャーのサムネールが実際と合わない状態を解消する場合などに指定します。
system/scripts
system/scriptsにはContaoが出力したCSSファイルやJavaScriptのファイルが置かれます。
CSSの集約を変更した場合に指定すると良いでしょう。
system/tmp
system/tmpには、サーバー側でキャッシュを作成するようにしたページのキャッシュファイルが置かれます。
Contaoのページのキャッシュファイルは、元のページを構成するコンテンツが更新されたかどうかではなく、単純に指定した有効期限まで保持されます。(ページを構成するコンテンツから、それが使用されているページを簡単に調べる方法がないため、ページのキャッシュが無効となるかどうか調べる方法がないためと考えられます。)
このため、ページの更新を即座に反映させたい場合は system/tmp の内容を消去する必要があります。
フロントエンドのプレビューについてはContao 2.9.RC1以降はキャッシュしません。また、Contaoのバックエンドやフロントエンドにログインしている場合もページをキャッシュしません。
ページのキャッシュを使用していて、何か大幅な変更を行ったような場合に指定すると良いでしょう。
CSSファイル
Contaoで管理しているスタイルシートはデータベースに保持されていて、保存する時点でCSSファイルに出力されます。
CSSファイルを選択すると、既に作成されているCSSファイルを一旦削除して再作成します。
XMLファイル
Contaoではサイトマップや、ニュースからのニュースフィードにXML形式のファイルを作成します。
XMLファイルを消去の対象に選択すると、これらのファイルを一旦削除して再度作成します。