Contaoは「ウェブサイトのルート」という種類のページがあって、このページでサイト構造で管理するページの階層構造の最上位に置きます。(現在のリリース2.10までは「ウェブサイトのルート｣のページを置かない構成も可能ですが、次の2.11からは必須となります。)

複数のウェブサイトのルートのページを使用すると、

• 複数のドメインのウェブサイト
• 言語別のページのツリー

といったことが行えます。

実際、当サイトを運用しているContaoでは７つのウェブサイトのルートのページがあります。1つは既に使用していませんし、まだ公開していない分もあります。

バックエンドでそれぞれのコンテンツは自由に管理できますが、唯一プレビューだけ制限があります。例えば、

1. www.example.comとwww.example.orgを使っているとします。
2. http://www.example.com/contao/ からバックエンドにログインしていると、www.example.orgとなるページのプレビューは正常に表示されません。
3. www.example.orgのプレビューを見たい場合はバックエンドからログアウトして、http://www.example.org/contao/ からログインし直す必要があります。

長らく、そういうものなのだろうと思っていたのですが、実は意図した動作ではなかったらしく、修正されてContao 2.11.0ではバックエンドにログインしたURL以外のドメインのプレビューも可能になるようです。リクエストトークンの件もあるので、リリースが待ち遠しくなってきました。